当社が保有するYASDA CNC立形ジグボーラー YBM-1218Vは、
1218なので軸移動量は1200×1800mm(XY)のように思われがちなのですが、
実際の軸移動量は2000×1405×800mm(XYZ)です。

過去に当社で検証した結果、加工可能最大ワークサイズは
2800×1465×400mm(XYZ)です。

とは言え、実際はワークをクランプする必要もあり、
また切り欠きをエンドミルで加工する際の逃げ量も考慮しなければなりません。
しかし、 、 、もっと考慮すべきことがある事を営業担当は見落としていたのである。 。 。
理論上では最大ワークサイズより少し小さいのでオッケーだという事で受注したサイズがこちら

t20x1464x1825のアルミ材です。
Y1464mmって、 、 、
たしかに加工可能最大ワークサイズY1465mmなので1mm余裕はあるけども
実際にテーブルの上に載せるとなるとかなり大変だったのです。 。 。

アルミ治具より大きなワークをどうセットするか、
どこかの国の指導者ばりに両手を広げて打ち合わせ。

門型の扉もスレスレでワークを中に入れていきます。

向きを整え、慎重にブロックの上にセットします。

事前に計算した結果、アルミ治具の端から11mm出さないと扉が閉まらないので、
まずはスケールでおおよその位置に合わせます。

奥側の壁の隙間は1mmなので慎重に少しずつワークを入れ、中にも入り込んで確認します。
かの偉大なる指導者も心配そうに見つめております。

クランプするのもX側のみなので、ただ単にセットしたら終わりという訳ではないのです。
この超面倒臭いセットを何度もする訳にもいかないので、加工方法も重要です。

扉も閉める事が出来ましたが、その隙間は1mmです。
無事加工完了しましたが、セットのしやすさも考慮しなければなりませんでしたね!
現場からは以上です!